嘘つきのパラドクス問題

「『全てのクレタ人は嘘つきだ』とクレタ人が言った」

という、「嘘つきのパラドクス」というのがある。

彼の言う内容が本当なら、クレタ人である彼の言葉は嘘だから、つじつまが合わないというのである。


これを聞く度に「?」と思う。

「嘘つき」って、「よく嘘をつく人」のことであって、「嘘しか言わない人」のことではないのでは?

というか、まず、嘘しか言わない人などいない。

病気になっても、お医者さんに「どこも悪くありません」と言わなければならないから、真っ先に死ぬ。

僕の感覚では、これをパラドクスということに無理があると思うのだけど、日本語との言葉の感覚の違いなのだろうか。このパラドクスが生まれたところでは「嘘つき」は、嘘しか言わない人のことなのだろうか。

「『全てのクレタ人は嘘しか言わない』とクレタ人が言った」だったら、まあ納得なのだけど。

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