歯医者、終わる

今日は勤労感謝の日らしい。

全く知らなかった。昨日の夜、ようやく気づいた。まあ、僕には何も関係ないことだとやり過ごすことにした。

この調子で、クリスマスも気づかずにやり過ごせればいいと思う。12月の間ずっと、ビッグバンの加速についてとか、ダークマターの正体など、宇宙のことを考えていたらいつの間にか年が明けていたというのが理想だ。


さて、先日、歯の治療がようやく終わった。口内各所に点在する、大小様々なむし歯を治した。

これでもう、「おい、そこのむし歯!」などと、嘲笑混じりに罵倒されずに済むのだ。大手を振って歩けるというものだ。

ちなみに大手を振って歩くというのは比喩で、僕は実際には、自信があっても、歩くときほとんど手を振らない。武術の達人みたいな人に憧れているからだ。武術の達人みたいな人は、あまり大きく手を振らないものだ。

歯医者に行くと、歯にも神経が通っていることがよく分かる。何か不愉快な機械で歯を削られると、不愉快な痛みを感じるからだ。こんな硬いものにまでちゃんと神経があるなんて、ありがた迷惑な話である。

そして、歯医者は不愉快な機械で歯を削るだけではなく、その痛いところに何か不愉快な機械でプシューって、不愉快な風をかけてくる。いたずらに神経を刺激されているようで、本当に不愉快。まさに鬼畜の所業だ。

まあでも、全体的には、早めの治療だったし、深いところの治療は麻酔もしたので、大きな痛みはなかった。痛かったのは、むしろ治療費による懐具合の方だ。保険が利いてもかなりの額。貯金がやや減った。


今回、ひと通り、むし歯がなくなって、体の悪い部分はほとんどなくなった。ほぼ完全な健康体といえる。

人間、五体のどこにも異常がない状態になるということは、めったに無いものだ。花粉症だったり、風邪気味だったり、治ったと思ったら今度は転んですりむいたり、やけどしたり、あるいは慢性的に肩こりがあったり、首が取れていたりするものだ。何か一つ持病をずっと抱えているという人も多い。そういう意味では健康ありがとうである。この健康を素直に喜ぼうと思うが、強いて言えば、何か失敗した時の言い訳がもうできなくなったのが不便だ。今まで使ってきた「むし歯があるから仕方ない」はもう通用しない。もう逃げ道はないから、正面から向かうしかないんだなあとしみじみ思う。

とりあえず健康とはいえ、基本的な体力がまだあまりないので、そこを強化していくことも、来年の課題となりそうだ。

今はとにかく、もう一生むし歯は作らないという決意を、この場を借りて示しておきたい。


ps. 久しぶりにブログ書いたな。ブランクがあるから、もう書けなくなってるんじゃないかとおもったけど、結構体(指)が動いた。楽しかった。

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