「アメンボ赤いなあいうえお」って何がいいの?

北原白秋は1942年に亡くなっている。

なので、悪口を言おうと思う。

別に北原白秋本人を悪く言うつもりはないが、あの「アメンボ赤いなあいうえお」みたいなやつ。全然面白くない。

笑うところも、盛り上がるところも、オチもない。どうでもいい言葉の羅列。

発声練習でたくさん読まされたけど、「面白くないなあ」といつも思っていた。内容も面白くないけど、変にリズムが整っているのが、余計に寒い。お笑いの、楽しいリズムに乗せて何か言うタイプの芸で、言っていることが面白くないと、余計に寒いのと同じである。

子供が楽しく50音を学べるようにみたいなコンセプトなのだろうか。でも、たぶん子供も楽しいとか、面白いと思っていないと思う。

北原白秋もそんなに力入れて作ったわけでもないんじゃないかな。軽く作ったら予想以上にヒットしてしまったみたいなことじゃないの? 知らないけど。

むしろ(大人って、子供はこういうのが好きだと思ってるんだな、愚かな)と思っている子供の方が多いんじゃないか。

もしくは、これをいいと思わない自分はダメなんじゃないかと、不安に思う子もいるかもしれない。「いいだろこれ」みたいな空気を出してこれを教える先生と、それを察して「いいですね」みたいな空気で授業を受ける子供たち。そういう教育環境の中、だれも「こんなのつまんない」と大きな声で言えなかった。結果、なんとなく「これはいいものだ」という暗示をみんなで掛け合って、「アメンボ赤いな」の詩は、「いいもの」とか「名作」という地位を不動のものにしたとしか思えない。

みんな正直に言おうよ。「こんなの声に出して読みたくない」って。

争いごとと、「アメンボ赤いなあいうえお」はなくなればいいと思う。

それと、ハッピーバースデーの歌も。

『自衛隊メンタル教官が教える 心の疲れを取る技術』を読んで

不調が続いたので、今後の疲労対策として、いろいろ本を読んで勉強したのだが、その時読んだ本がとてもよかった。

自衛隊メンタル教官が教える 心の疲れを取る技術
朝日新聞出版 (2013-04-01)
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タイトルの通り、著者の方は自衛隊でメンタルヘルス教育や、心理面のケアなどをされている。

ちょっと内容を僕なりにまとめて紹介すると、

  • 日本では、人に迷惑をかけることを恐れて、疲れていても、自分から休みたいと言い出せなかったりで、「ムリ」をしてしまう人が多い。
  • 休めば回復するはずだが、立場などによっては休めずムリが長引いてしまうことがある。
  • ムリが長引くと、まず体に不眠、食欲不振、だるさなとが現れる。そして不安やイライラがおこりやすく、余裕がなくなり、思考に柔軟性がなくなるなど性格にも多少変化が現れる。周りも少し変だと気付くのに本人には自覚がない。それをムリのせいだと気付かず、自分の頑張りが足りないせいだと思って、さらにムリを重ねていく。
  • それがさらに続くと、「別人化」する。考え方やもののとらえ方が明らかに変わってしまう。自分を責めて、自信を失い、うつになったり、死にたくなったりする。それでも周りに迷惑をかけたくない、弱みを見せられない、と表には出さずにムリを続けてしまう。柔軟な思考も出来ないので、ひっくるめて全て自分が悪いと思い込んでしまう。
  • そして、いきなり仕事を辞めたり、失踪したり、自殺を図ったりという極端な形で表面化する。ムリは、そういう風に段階的に進行していく。


僕がチェーンのコーヒーショップでバイトしていたとき、他の店舗の店長が突然辞めたり、失踪したりという例を見てきた(よく応援にかり出された)。なるほど、そりゃあそうなるなと思った。飲食店の店長の仕事なんて、明らかにハードなのが見ていて分かる。


  • そういう重度のムリを防ぐためには、まず早めに疲労に気付くことが最も大切で、体からのサイン、行動の変化などを見逃さないことが大事。
  • けど、なかなか気付きにくいので、始めから、休みを予定に入れて、必ず休むように時間で管理する。
  • それでもムリをするのが好きな人は、頑張らない自分を認めるための価値観の修正も必要である。

そこで、頑張らない自分を認めながら頑張るための「目標の7~3バランス」というのが紹介されている。

自分の理想とする目標が10だとすると、7~3を具体的に取るべき行動として設定して、頑張ろうとする自分の意識と、今のままを維持しようとする無意識を両方満足させるようにバランスを取るのである。

「明日から1時間早く起きたい」と思ったら、まずは30分にしておく、みたいなことである。その方が挫折する可能性は少ない。

ポイントは調子がいいから、「10」出来そうだ、「10」やりたいと思っても、「7」までに抑えること。そうやって走りすぎないようにして、エネルギーを残す。そうすると、調子が悪くても「3」くらい出来ればいいという感じになる。

我々の多くが「10」「10」「10」「0」「0」「0」「0」「0」「0」……というありがちな三日坊主パターンを繰り返して、成長できていないこと考えてみるとわかりやすい。

自信をつけるには成功体験を積み重ねることが重要だという。理想の「10」を始めから狙って失敗するより、確実に出来る「7~3」を積み重ねて、自信をつけていく方が、より早く成長できるだろう。

僕が思うに、この7~3くらいというのは、ムリを防ぐだけではなく、確実に、着実に成長していくために最も有効な方法なのではないかと思う。

そのほかに、組織として、上司としての考え方とか、うつやストレスへのアプローチなど、いろいろ具体的に書かれていて、面白くてわかりやすい。

ムリは一時的には有効かもしれないが、決して続くものではなく、長い目で見れば結果的に生産性を落とすことになる。

働く全ての人にとって大事な内容なので、ぜひ読んで欲しい本である。

特に頑張りすぎて、うつになった人は、傍からは頑張っていないように見えることもあるので、周囲からの理解も大切。だからこそ、この本の内容が多くの人に広まるといいと思って紹介させていただいた。

不調

10年日記を買ってから、毎日日記を書いている。

ここのところ、ずっと調子が悪かった。100メートルも10秒を切れないし、複素数平面の問題も分からない。

そこで日記を読み直してみる。

9月の前半、気温が下がって突然寒くなったあたりから、体調が悪くなり、そこから数週間、ずっと「疲れた」「疲れがとれない」「ひどく疲れている」などと毎日のように書いているから、不調は一ヶ月以上続いたことがわかる。

体調を少し崩したときに、調子がいいときと同じようなパフォーマンスを発揮しようと無理してしまったのかなと思う。

疲れて調子が悪いときは、動かない体を無理に動かすから、同じことをするにも2倍3倍エネルギーを使う。それで、ますます疲れてしまうのだという。どうやらそういう悪循環の中にいたようだ。

手書きの日記帳だから、気分の乗らない日はあからさまに雑に書いてある。字を見るといろいろ読み取れて面白い。

さらに日記を続ければ、調子の波のようなものが見えてくるかもしれない。そうしたら、その波が大きくならないように気をつけることが出来る。調子のいいときに頑張りすぎないように。悪いときは無理せず、しっかり休む。

なるべく波を小さくして、安定した仕事が出来るようにしていきたい。

日記書いててよかった。

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まだ日記書いてないなら、来年からいかがでしょう?

失敗

やってしまった。

DMMの月額ネットCD・DVDレンタルで、ツタヤで既に借りたやつを、ウィッシュリストから消し忘れていた。

なので、もう既に(データとして)持ってるCDが2枚送られてくることになった。キャンセルも出来ないらしい。

もう、来たらそのままポストに返すだけなのだけど、この無駄な作業、考えただけで嫌になる。

日記

今日は部屋の中がとても暑かったけど、もう夏は終わったはずだし、エアコンはつけられない。そうなると、僕にはもうどうすることも出来ないので、我慢するしかない。

「暑いよお、暑いよお」と言いながら過ごした。その結果、たくさん汗をかいた。

温泉に入りたいなあと思った。

でも温泉にいくのは面倒なので、温泉の方から僕を迎えに来ればいいのにと思った。

試しに「温泉 迎えにくる」で検索してみたけど、「迎え温泉」の意味が分かっただけにとどまった。

「迎え温泉」とは「湯治をした翌年もまた同じ温泉に行くこと」だそうだ。

カルトとオカルト

「カルト」という言葉がある。それと「オカルト」って言葉もある。

カルト……崇拝
オカルト……神秘的、超自然的

別の言葉なんだけど、「オカルト」が「カルト」に丁寧の「お」をつけてバカにしたみたいな印象を受ける。

「おバカ」「お笑い」「おフランス」などと同じ「お」に感じて仕方ない。(それにしても、「お」をつけるだけで、何でこんなにバカにした印象になるのだろう)

結果、どちらの言葉も、「怪しいもの、いかがわしいもの」くらいの意味でとらえてしまっていた。

知らなかったというより、そんなに違いを考えたり、意識したことがなかった。

この機に、違うものだということだけでも覚えておこう。

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