「アメンボ赤いなあいうえお」って何がいいの?

北原白秋は1942年に亡くなっている。

なので、悪口を言おうと思う。

別に北原白秋本人を悪く言うつもりはないが、あの「アメンボ赤いなあいうえお」みたいなやつ。全然面白くない。

笑うところも、盛り上がるところも、オチもない。どうでもいい言葉の羅列。

発声練習でたくさん読まされたけど、「面白くないなあ」といつも思っていた。内容も面白くないけど、変にリズムが整っているのが、余計に寒い。お笑いの、楽しいリズムに乗せて何か言うタイプの芸で、言っていることが面白くないと、余計に寒いのと同じである。

子供が楽しく50音を学べるようにみたいなコンセプトなのだろうか。でも、たぶん子供も楽しいとか、面白いと思っていないと思う。

北原白秋もそんなに力入れて作ったわけでもないんじゃないかな。軽く作ったら予想以上にヒットしてしまったみたいなことじゃないの? 知らないけど。

むしろ(大人って、子供はこういうのが好きだと思ってるんだな、愚かな)と思っている子供の方が多いんじゃないか。

もしくは、これをいいと思わない自分はダメなんじゃないかと、不安に思う子もいるかもしれない。「いいだろこれ」みたいな空気を出してこれを教える先生と、それを察して「いいですね」みたいな空気で授業を受ける子供たち。そういう教育環境の中、だれも「こんなのつまんない」と大きな声で言えなかった。結果、なんとなく「これはいいものだ」という暗示をみんなで掛け合って、「アメンボ赤いな」の詩は、「いいもの」とか「名作」という地位を不動のものにしたとしか思えない。

みんな正直に言おうよ。「こんなの声に出して読みたくない」って。

争いごとと、「アメンボ赤いなあいうえお」はなくなればいいと思う。

それと、ハッピーバースデーの歌も。

0 件のコメント:

人気の投稿