早めに年を越そう!

さて、いろいろ生活スタイルを見直していたのだけど、それも大体終わった。

年内に終わればいいと思っていたけど、むしろ早く終わりすぎて1ヶ月余ってしまった。

なので、今年は1ヶ月早く年を越すことにした。

なので、僕の中では、あと2~3日で2016年である。

12月は2016年の0月とか序の月ということにでもしておこう。第1章(1月)に入るまえのプロローグとか、序章みたいな感じだと思えばいい。

来年からやろうと思っていたことも、12月から始めてしまえばいい。これで一ヶ月余裕が生まれるというわけだ。

ただ、世間的にはまだ2015年なので、表向きはそれにあわせることにする。

来月、「今年も残りわずかですね」とか「よいお年を」とか言っているのを聞くたび、心の中で、「あ、みんなまだ2015年やってるんだ……。俺はもう2016年だけどね」と、優越感に浸ろうと思う。

食生活を見直す 最終回

前回までの話で、朝はバナナを中心とした果物、夜はそばを食べることにした。そしてメインとなる昼は一汁三菜を基本とした食事ということにした。胃腸の健康や消化にいいキャベツの千切りや大根おろしを積極的に食べていけるように、フードプロセッサーも買った。

さて、このメインの食事、献立が細かく決まっているわけではないけど、きちんと健康的な形を保ち続けることが出来るのか。毎日食べるものを適当に選んでいるうちに、どんどん不健康な方に流れていかないか。

今回はそこから考えていこう。

それをチェックするための方法として、以前紹介した「HOPE健康法」を物差しとして導入することにした。食物繊維、油、プロバイオティクス、酵素の頭文字でHOPEである。

つまり、食事メニューを決める際、HOPEを満たすような内容であるか確認するのである。これなら簡単にチェックできる。

キャベツのサラダなど、生野菜を必ずとるようにすれば、酵素、食物繊維はクリアできる。

加熱すると、酵素は働かなくなるということだが、加熱した野菜でも食物繊維は失われない(僕はこれを「山と食物繊維は逃げない」と呼んでいる) から、必ず野菜は食べるようにしたい。

で、油なのだけど、オメガ3系の油も摂取しようということで、アマニ油入りのドレッシングというのを買ってみた。



まあ、サラダには必ずドレッシングをかけるので、どうせかけるならそこでアマニ油入りをかけた方がいいだろうと考えた。

アマニ油そのものを買ってドレッシングを手作りした方がよりいいのかもしれないが、そういう難しいことはおいおいやっていけばいい。

いきなり完璧を目指すのではなく、まずできるところから始めることが大切なのだ。それが挫折しないコツだ。

とりあえず今できることはアマニ油入りドレッシングを買うことだ。

あとはプロバイオティクス。食事を運ぶおぼんの端っこにヤクルト400を1本つける。これで達成。

つまり、よほど悪いものを一緒に食べなければ、アマニ油ドレッシングをかけた野菜サラダとヤクルトでHOPEはほぼ達成できてしまう。本当にそれでいいのかとちょっと心配になるけど、とりあえず今はそれでよしとしよう。今まで、それすら考えない、いい加減な食生活だったのだから。

あとは好きな物をおかずに、ご飯と味噌汁を食べればいい。ご飯の量は半合程度。もしくは「サトウのごはん」的なやつくらいの量にする。ご飯自体は、カロリーメインのジャンクフードみたいなものなので、少なめにして、足りなければおかずを増やす。



これで、とりあえず食事の取り方については、完全に方針が決まった。

食についての知識は乏しいし、料理もあまりしないから、完璧なバランスで献立を作るなどという高度なことは出来ないけど、そういうことはこれから徐々に学んでいければいい。

今できるレベルでの食生活の見直しはこれで完成ということにしよう。

今夜は月が綺麗ですね

夏目漱石が「I love you」を「今夜は月が綺麗ですね」と訳すのだと学生に教えたという有名なエピソードがある。

これを、日本人は「月が綺麗ですね」という言葉の中に「愛している」を含ませる情緒の深い国民ですよみたいにとると間違いである。

漱石が言いたかったのは、海外では、挨拶みたいな感覚で「I love you」を使いますよということだ。

日本人が「愛してます」なんて言ったら「どうしたんですか急に?」となってしまうけど、あいつらは恋人や夫婦だと挨拶感覚で「I love you」を使う。それは日本で言うと、ちょうど「月が綺麗ですね」くらいの気軽さですよと。

まあ、夏目漱石を勉強したことなんてないから、たぶんそうだろうという僕の想像でしかないけど、この解釈が正しいですよということで、世間には上から目線で広めていきたいと思う。

食生活を見直す 第7回 フードプロセッサーを導入

食事を見直した結果、これからは食物酵素を積極的に取りこんで、消化を大切にしようということになった。そこで、酵素パワーの強そうな、大根おろしとか千切キャベツを積極的に食べていこうという方針が固まった。

今まで、大根おろしを作るなんて面倒だし、大金持ちになったら召使いにやらせればいいと敬遠してきた。でも、もともと大根おろしは好きだし、これからたくさん食べるということなら、自分で作るのも悪くないと思った。

だけど、僕にはおろし金がない。いままで大根おろしを食べる習慣がなかったのだから、それも当然だ。

さっそくおろし金屋さんにおろし金を買いに行った。見てみると、普通のおろし金以外にも、おろし金っぽい形のスライサーなども売られている。

スライサー。これがあれば、千切キャベツも楽に作れるじゃないか。千切キャベツは袋入りのカット野菜でいいかなとも思っていたけど、当然千切キャベツも大根おろしも切りたておろしたてが一番いい。酵素という点でも、味という点でも、安全という点でも。

おろし金と、スライサーが一緒になってるようなキッチンツールがあればそれを買えばいいのではないか。一台で千切キャベツ、大根おろし、どちらも作れるやつだ。

とりあえずネットで、よさそうなそれを探してみることにした。

そういうのを探しているうちに、なんと、大根おろしが作れるとういフードプロセッサーの存在を知った。しかも千切キャベツも作れるという。

フードプロセッサーというと、ミキサーみたいなやつというイメージがある。もちろんそういう使い方も出来るけど、野菜の千切りとか、スライス、おろし、泡立てなどもこなす機種もあるという。おろしまで出来るのは上位機種ということになるけど、大根おろしが簡単に作れるなら多少高くても検討してみる価値はある。

各社そういうオールインワンタイプの機種を出しているけど、僕が目を付けたのが、ティファールだった。ミニプロという機種の赤いやつだ。

パッと見て、「これだ」と直観で思った。コンパクトでスッキリしていて、かわいらしい見た目。ごつくなくて、なんかいい。




動画で見ると、これがものすごい早さで大根おろしを作るという。



千切キャベツも。





にんじんの千切りやとろろの動画もあった。

とろろ。そばに入れると、さぞうまいだろう。にんじんや大根の千切りを作って味噌汁に入れるのもよさそうだ。

よし。これを買おう。

買った。

他社のやつをよく調べもしないで、すぐ購入を決めてしまった。値段は1万2千円いかないくらい。寝具を買い換えたせいでお金のことは心配だが、これで健康的な食生活が手に入るなら安いものだ。

さて、買ってから数日。さっそく何度か使っている。

実際使った感想だけど、まず、全部のアタッチメントが本体にスッキリ収納できるようになっていたり、きちんとセットしないと動かない仕組みになっていたり、スライサーを使うとき上から押さえるための筒はメモリがついていて計量カップになっていたり、細かいところまで配慮が行き届いていると感じた。なんか、頭のいい人が作ってるなあという感じがした。

キャベツとかはガーッとやるだけ。とても楽しい。本当に早い。

小口切りになるかなと思って、長ネギをスライスしてみたら、刃が回転しているため、機械に吸い込まれるような感じでネギが横倒しになって、白髪ネギみたいな細長い感じになった。失敗だった。今度、きゅうりも試してみたい。

そして、メインの大根おろしも普通に出来た。綺麗な大根おろし。買ってよかったと思った瞬間である。

これからは、このフードプロセッサーをガンガン使って、大根おろしや千切キャベツの作りたてを食べる!

そんな食生活はいままでしてこなかったから、どのくらい健康になるのか楽しみである。

これで僕も、不健康キャラ脱却だな。

食生活を見直す 第6回 実践編その3

さて、そしてメインの食事なのだけど、基本は一汁三菜ということにしようと思う。

幕内秀夫先生が言うには、やれ健康だといって、高価な栄養食を食べたり、変なものを食べたり、変な食べ方をするよりは、普通に白いご飯に質素なおかずという形が安価だし安全だという。

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その通りだろう。それに、その形なら食のバリエーションもいろいろ楽しめる。3つのポイント(健康的、経済的、継続的)も十分押さえられる。

まあ、幕内先生のおすすめするメニューは僕から見るとちょっとやり過ぎの感じがする。そこまで質素にしなくてもと思う。「子どものおやつはおにぎり(のりを巻いただけ)と水」というのだけど、僕が子どもだったら、おやつがそれだと泣いてしまうと思う。僕はもっとゆるくやるつもりだ。

僕としては、この食事の中に、必ず最低一つは食べるのが楽しみな、心ときめくものを入れるようにしたい。

この一汁三菜に、酵素も取り入れることを意識して献立を作る。

ご飯の量は半合、それに味噌汁、生野菜のサラダ、メインのおかず、プラス1品。この形を一食の基本とする。

メインのおかずは、卵料理でも、魚料理でもなんでもいい。コンビニで買えるパック入りの肉じゃがとかでもいい。

プラス1品は小魚の佃煮とか、おかずのりとか、醤油をたらした大根おろしとか、ヤマイモの千切りとか、ひじきの煮物とか。特に酵素の力が大きそうな大根おろしは積極的にとりたい。

違う形で食べるときも。この基本的な形の量と品目数などのバランスを崩さないようにメニューを選ぶようにする。

基本が頭に入っていれば、崩す日があっても、なるべくそれに近い形を目指せばいい。例えば、たまにはスパゲティーにしたいと思ったら、野菜のたっぷり入ったものにして、それをご飯と、メインのおかずの代わりということにし、味噌汁の代わりにミネストローネスープにして、サラダも付ける。そうすれば基本から大きく外れてはいないだろう。

本当に理想的なのは、「粗食」みたいなものなのかもしれないけど、いきなりそこまでの大袈裟な変化は、それはそれで実現は難しい。とにかく確実に出来ることをやる。

どんな食事が健康にいいのか知っているだけでは意味がない。出来る範囲でいいから、確実に出来ることをやるのだ。

ということで、まとめると、朝は果物、主にバナナ。メインの食事にオーソドックスなご飯と味噌汁とおかず(サラダを含めた3品)。夜食にそば。それがこれからの食事スタイル。これでかなり、食生活は改善されるはず。

食生活を見直す 第5回 実践編その2 パンはやめてそばにする

朝食はバナナとかでいいとして、その後の食事をどうするか。

仕事の関係上、僕の生活スタイルでは、昼食、夕食という概念がなく、夕方前(3時とか)に食事をとり、夜10時過ぎに軽く夜食をとっている。つまりメインの食事は1日1回。あとはおやつ感覚の夜食という感じ。

夜寝る前は食べない方がいいと本には書かれているが、お腹が空くのだからしょうがない。お腹が空かないように夕方前のメインの食事でお腹いっぱい食べる方法もあるが、消化しきれない量を食べないことが重要なのは前に述べた通り。

本当に一番いいのはお腹が空いても我慢することなのかもしれない。本には「空腹を楽しもう」などと書いてある。残念ながら、楽しめない。ちっとも楽しくない。空腹。

食べずに我慢は無理。無理は続かない。

今回の食生活見直しのポイントは3つ。健康的で、食費を抑えつつ、長く続けられるという点だ。健康的、経済的、継続的の3つ。確実に続けられるものにする必要がある。

さて、今回の見直しで、改めたいのは夜食で食べるものである。今まで、冷凍ピザやコンビニで買ったパンなどを食べることが多かったけど、これからはそばにしようと思う。


BGMにどうぞ。



そば。消化がよくて栄養も豊富。

いままでそばを食べる習慣がなかったから、何となく食べてこなかったけど、そんなに難しいものでもない。きっと慣れてしまえば簡単だ。

乾麺を買ってきてゆでて食べる。どんなのを買ったらいいのか、どんな食べ方をすればいいのか、それはこれから、毎日の暮らしの中でいろいろ試してみて少しずつ研究していけばいい。

山菜そば、なめこそば、わかめそば、とろろそば。食べ方はいろいろある。

そしてパンを買うのをやめる。それだけでも健康面、コスト面で大幅な向上が期待できる。コンビニのパンも高いから。

基本的にはそば。でもそばがないときは、冷凍してあるごはんでお茶漬けや雑炊を作ったり、納豆で食べる。パンよりはいいだろう。

でも、パン好きなんだよね。こんがり香ばしいやつ。カフェインレスコーヒーと一緒にいただくとうまいんだ。

いや、まあ、とにかく、夜食のパンはきっぱりやめる。そのくらいの変革をしなくては、こうして見直している意味がない。やり方は簡単。コンビニでパンを買わなきゃいい。

ということで、朝は果物、夜食はそばでいくことにする。



次回はメインの食事について今の考えをまとめてみる。

食生活を見直す 第4回 実践編その1 朝は果物だけ食べる

食事についての研究は以前から行っていたため、今回の見直し企画で180度変わるということはない。

例えば、朝ご飯は果物だけを食べるという習慣は1年以上前から実践していて、朝食には主にバナナだけを食べている。

きっかけはこの本だった。


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消化がいかにエネルギーを使うかという話をはじめとして、常識を覆すような話をいろいろ教えてくれた。

まず、炭水化物とタンパク質を一緒にとると消化できないから分けてとった方がいいという話。タンパク質の消化液は酸性、炭水化物はアルカリ性だから、一緒に食べると両方の消化液が出て、中和されてしまうのだという。その結果、どちらも消化できず、お腹の中でタンパク質は腐敗、炭水化物は発酵するのだという。

ご飯とおかずの肉という組み合わせは、実はとても負担がかかる食べ方なのである。一緒に食べないか、一緒に食べるなら、どちらかを少なくした方がいいという。

そして、朝食を果物にしたきっかけなのだけど、本にはこう書かれている。

私の他の提案は無視しても、朝食に新鮮なフルーツだけを食べる生活習慣を継続するだけで、飛躍的に健康になることが出来ます。

そこまで言うならやってやろうじゃないかと、ずっと、朝はバナナにしている。

果物は持っている酵素のおかげで、ほとんど消化にエネルギーを使うことがないという。しかも、栄養もまんべんなく含んでいる。だから、朝ご飯の消化にエネルギーをとられず、元気に過ごせるということだ。

確かに、その習慣を取り入れてから、体のだるさや疲れみたいなものは以前ほど感じなくなった。

他にも、肉は良質のタンパク源だと思われているが、人間は肉を食べるのに適していないので、あまり食べない方がいいという話、牛乳が骨を弱くする話など、いままでの常識と真逆の話が出てきて面白かった。

学生時代からあれこれ本を読むうち、僕の中には自分の常識が崩れるのが快感という変な回路ができあがってしまった。その快感を求めて、自分の中の常識を覆すような話を探して、いろいろ本を読んでいるけど、この本もそういう素敵な気持ちにしてくれた。

今回、本当は別の話がしたかったけど、本の紹介をしはじめたら長くなったのでそれはまた次回にする。

食生活を見直す 第3回

酵素栄養学はエドワード・ハウエル博士という人が提唱したものらしい。概要は前回紹介した本に詳しく書かれているのだけど、どうやら、酵素は研究が難しいこともあって、まだまだ発展途上の分野のようだ。

知識をさらに補填すべく、一応もう一冊、日本の酵素栄養学の第一人者だという鶴見先生という方の本を読んでみることにした。文庫で安かったので。

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どんな食生活をしたらいいかアドバイスしてくれている。いくつかポイントをまとめてみると、
  • 肉(動物性タンパク質)は消化しにくく、ガンの原因になりやすい
  • 白砂糖(ショ糖)も消化しにくく、肌の老化や生活習慣病の原因になりやすい
  • 酸化した油もよくない
  • 果物は消化にいいので、ぜひ朝食に
  • 野菜や果物を生で食べると酵素の働きで消化吸収しやすい
  • 小食を実践すれば、あらゆる面で体調は改善される
など。これまで読んできた本と照らし合わせても、納得のいく内容だ。

で、酵素とは何か。

酵素には、もともと体の中にある「潜在酵素」と食べ物に含まれている「食物酵素」というのがある。

「潜在酵素」には「消化酵素」や「代謝酵素」があって、その力で食べたものが分解されたり、臓器が作られたり、いろいろ処理されている。

一方、食物酵素は食べ物自身が持つ消化を助ける、とても都合のいい酵素。代表的なところだと、大根おろしが消化を助けたり、とんかつに添えられたキャベツが肉の消化を助けたり、パイナップルが肉を柔らかくしたり、それが酵素の働きである。

体内の潜在酵素は一生で作られる量に限りがあるので、食物酵素をたくさん取り入れることで、潜在酵素をあまり作らなくても(使わなくても)いいようにして、消費を抑えた方がいいという。

さて、この「酵素栄養学」における、酵素の解説。他の文献などを読んでみると、酵素を使い切ると寿命が尽きるとか、そのあたりは眉唾というか、誤りじゃないかと批判されている。

僕には実際のところはわからないけど、それによって酵素栄養学へ不信感を持つ人もいるようだ。そんな怪しいことをいって高いサプリメントやら薬を売りつけるつもりかと。

だが逆に、そのあたりでは酵素栄養学を批判する側にも誤解があるように見える。酵素栄養学は酵素さえ摂ればいいのだといって、高い酵素ドリンクを売りつけようとしているわけではない(と思う。たぶん)。本を読んでみた結果そう思うのだ。

酵素栄養学のいう酵素のとらえ方が正しいかはわからないけど、まあ、少なくとも食べ物に含まれる食物酵素が消化を助けるというのは信じていいと思う。それは経験的にもわかることだから。

ということで、これから食事をとるときは、酵素を取り入れることも意識することにしたい。食事では生野菜をなるべく食べるようにする。でも酵素の入ったものを大量に摂取すればその分だけ健康になれるということではないことは押さえなければならない。とにかく、消化が大事で、そのために酵素の摂取が有効ということだ。

どういう風に食べるといいのか、これからさらに研究を進めるつもりだ。

本の中でも解説されているけど、例えば、にんじんなどは加熱した方が消化しやすいらしく、野菜は生だけでなく、加熱調理したものを食べるのもいいという。そういうことも含めて具体的に、考えていきたい。

次回はここまでのことをふまえて、これをどう実践していくか。考えたことをまとめてみたいと思う。

食生活を見直す 第2回

食生活で、まず重要なのはきちんと食べ物を消化できるかどうかであるというのが前回の話。

そういう視点から健康とか栄養を考えている学問というのもあって、「ホリスティック栄養学」という。

ホリスティック栄養学についてはこちらの本で知った。

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「ホリスティック」というとホリコマンダーのジョイスティックバージョンを思い浮かべると思うけど、そうではない。そのおもちゃはいったん玄関先に置いてきて忘れて欲しい。あとで中古ゲームショップにでも持っていけば二束三文で買い取って貰えるだろう。

ホリスティックというのは「全体」みたいな意味で、従来のような栄養素を一つずつ分析するような、細かい視点の栄養学ではなく、もっと全体をとらえる大きな視点での栄養学ということだ。

何を食べるかだけでなく、体質や、食べるときの気分も大事なんですよということを説いている。

例えば、肉を食べた方が健康にいいかどうか。糖質制限などでは肉を食べることを推奨しているけど、肉を食べると発がんリスクが高まるというデータもあって、どちらが正しいの? となってしまう。

これは、どちらが正しいとかではなく、人によって、あるいは(ストレスなどの)状況によって違うと考えるべきである。食べる人が肉を消化出来るかどうかによって違う。

そのように、人によって違うのだから、その人に合った食べ方を目指しましょうという栄養学がホリスティック栄養学。

痩せたい人、太りたくない人用の情報ばかりが飛び交っていて、元々痩せている人はどうしたらいいんだと思っていた僕にとっては福音であった。

個人差はあるが、誰にとっても重要なのは何が消化・吸収されるかである。

それには何が必要か。「腸を健康に保つこと」である。上の本ではそのための「HOPE健康法」が紹介されている。

「HOPE」というのは4つの言葉の頭文字である。

H……High Fiber(高食物繊維) 食物繊維の多いものを食べよう
O……Oil (オイル・油) オメガ6系オメガ3系のバランスを意識しよう
P……Probiotics(プロバイオティクス) 腸内の善玉菌をふやしましょう
E……Enzyme(酵素) 酵素の摂取を意識しましょう

僕のこれからの食生活を考えるとき、この「HOPE健康法」は確実に意識していきたいと思っている。

そして最後の酵素。酵素はご存じの通り、消化を助ける働きをしたりするものなのだけど、これを取り扱った「酵素栄養学」というのがある。

酵素栄養学はホリスティック栄養学の中核と言っていいほど重要で……、

いや、その話はまた次回にしよう。

今日はここまで。

食生活を見直す 第1回

子供の頃からずっと痩せ形で、太っていた日が一日もない。

なのに健康的な食生活ということで調べてみると、たいていの場合「太りにくい」「脂肪がつきにくい」「ダイエットに最適」「低カロリー」みたいなことばかり取り上げられている。

周りからは「もっと食え」と言われ続けた。

「肉を食わないと力が出ないぞ」とバーベキューで死ぬほど肉を食べさせられ、苦しくて体に力が入らなくなり、動けなくなったときも「無理しないで」ではなく、「それを毎日続ければいい」と言われた。

でも肉をたくさん食べようが、甘い物をたくさん食べようが、僕は一度も太ることが出来なかった。

困ったことに、好きな物を好きなだけ食べても、全く太れないのである。

やがて僕が痩せているのは、食べる量が少ないからではないということにだんだん気付いてきた。でも、世間の鈍感な大人たちは、食べないから痩せていると思い込んでいて、僕に食べることを勧めてくる。

痩せている、太っているというのは、どうやら、消化、吸収の力の影響が大きいようだ。

僕の場合、あまり栄養を吸収しない体らしい。だから量を食べても、食べ物が体内を素通りするだけで、太らないのだ。

もっともそれで今まで一度も死ぬことなく、一機も失わずここまで来たわけだから、命にかかわる問題ではないようだ。個性の一つだと思いたい。




そんな僕に合った健康的な食生活とはどのようなものかという探求は何年も前から続いている。

数多くの本を読み、だんだんと方向性が見えてきた。

痩せているのは、胃や腸の働きに問題がある。なので、胃や腸に負担をかけないこと。食べ過ぎないことだ。

小食の方が体にいい。

というのは最近すっかりトレンドになってきているようだ。

マウスとか、サルを使った実験でも、食事制限をした方が、好きなだけ食べさせた方より、年をとるのが遅く、若々しい姿を保つみたいなのがよく紹介されている。

見た目がやたら若いでおなじみの南雲吉則先生も、小食を勧め実践しているし、石原結實先生も、あらゆる病気は食べ過ぎが原因と指摘し、小食を説いている。

小食なんて、痩せている僕が実践しても大丈夫なのかと心配にもなったが、様々な本を漁り、読み返すうち、小食の方がいいというからくりがだんだんわかってきた。



とどのつまりが、食べ物が消化できないと体に大きな負担をかけるということだ。とてもシンプルだ。

たくさん食べると、消化しきれなくなり、活性酸素とかがたくさん発生して体を傷つける。そして、老化や病気を引き起こす。

自分の消化能力以上に食べないことが誰にとっても重要なのである。痩せている僕でもそれは同様。むしろ、消化能力が生まれつき低いと思われる僕ならばなおさらだ。



食べ物を選ぶときは自分がちゃんと消化できるかを考え、消化しにくい物は食べない。消化しきれないほどの量は食べない。

大人たちにもっと食べろと言われても「いえ、私は霞だけを食べて生きておりますので」とやんわりと断ればいい。

これをまず軸に据えておきたい。



――次回(第2回)に続く

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