食生活を見直す 第3回

酵素栄養学はエドワード・ハウエル博士という人が提唱したものらしい。概要は前回紹介した本に詳しく書かれているのだけど、どうやら、酵素は研究が難しいこともあって、まだまだ発展途上の分野のようだ。

知識をさらに補填すべく、一応もう一冊、日本の酵素栄養学の第一人者だという鶴見先生という方の本を読んでみることにした。文庫で安かったので。

病気にならない腹6分目健康法 (中経の文庫)
鶴見 隆史
中経出版
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どんな食生活をしたらいいかアドバイスしてくれている。いくつかポイントをまとめてみると、
  • 肉(動物性タンパク質)は消化しにくく、ガンの原因になりやすい
  • 白砂糖(ショ糖)も消化しにくく、肌の老化や生活習慣病の原因になりやすい
  • 酸化した油もよくない
  • 果物は消化にいいので、ぜひ朝食に
  • 野菜や果物を生で食べると酵素の働きで消化吸収しやすい
  • 小食を実践すれば、あらゆる面で体調は改善される
など。これまで読んできた本と照らし合わせても、納得のいく内容だ。

で、酵素とは何か。

酵素には、もともと体の中にある「潜在酵素」と食べ物に含まれている「食物酵素」というのがある。

「潜在酵素」には「消化酵素」や「代謝酵素」があって、その力で食べたものが分解されたり、臓器が作られたり、いろいろ処理されている。

一方、食物酵素は食べ物自身が持つ消化を助ける、とても都合のいい酵素。代表的なところだと、大根おろしが消化を助けたり、とんかつに添えられたキャベツが肉の消化を助けたり、パイナップルが肉を柔らかくしたり、それが酵素の働きである。

体内の潜在酵素は一生で作られる量に限りがあるので、食物酵素をたくさん取り入れることで、潜在酵素をあまり作らなくても(使わなくても)いいようにして、消費を抑えた方がいいという。

さて、この「酵素栄養学」における、酵素の解説。他の文献などを読んでみると、酵素を使い切ると寿命が尽きるとか、そのあたりは眉唾というか、誤りじゃないかと批判されている。

僕には実際のところはわからないけど、それによって酵素栄養学へ不信感を持つ人もいるようだ。そんな怪しいことをいって高いサプリメントやら薬を売りつけるつもりかと。

だが逆に、そのあたりでは酵素栄養学を批判する側にも誤解があるように見える。酵素栄養学は酵素さえ摂ればいいのだといって、高い酵素ドリンクを売りつけようとしているわけではない(と思う。たぶん)。本を読んでみた結果そう思うのだ。

酵素栄養学のいう酵素のとらえ方が正しいかはわからないけど、まあ、少なくとも食べ物に含まれる食物酵素が消化を助けるというのは信じていいと思う。それは経験的にもわかることだから。

ということで、これから食事をとるときは、酵素を取り入れることも意識することにしたい。食事では生野菜をなるべく食べるようにする。でも酵素の入ったものを大量に摂取すればその分だけ健康になれるということではないことは押さえなければならない。とにかく、消化が大事で、そのために酵素の摂取が有効ということだ。

どういう風に食べるといいのか、これからさらに研究を進めるつもりだ。

本の中でも解説されているけど、例えば、にんじんなどは加熱した方が消化しやすいらしく、野菜は生だけでなく、加熱調理したものを食べるのもいいという。そういうことも含めて具体的に、考えていきたい。

次回はここまでのことをふまえて、これをどう実践していくか。考えたことをまとめてみたいと思う。

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