そういう視点から健康とか栄養を考えている学問というのもあって、「ホリスティック栄養学」という。
ホリスティック栄養学についてはこちらの本で知った。
「ホリスティック」というとホリコマンダーのジョイスティックバージョンを思い浮かべると思うけど、そうではない。そのおもちゃはいったん玄関先に置いてきて忘れて欲しい。あとで中古ゲームショップにでも持っていけば二束三文で買い取って貰えるだろう。
ホリスティックというのは「全体」みたいな意味で、従来のような栄養素を一つずつ分析するような、細かい視点の栄養学ではなく、もっと全体をとらえる大きな視点での栄養学ということだ。
何を食べるかだけでなく、体質や、食べるときの気分も大事なんですよということを説いている。
例えば、肉を食べた方が健康にいいかどうか。糖質制限などでは肉を食べることを推奨しているけど、肉を食べると発がんリスクが高まるというデータもあって、どちらが正しいの? となってしまう。
これは、どちらが正しいとかではなく、人によって、あるいは(ストレスなどの)状況によって違うと考えるべきである。食べる人が肉を消化出来るかどうかによって違う。
そのように、人によって違うのだから、その人に合った食べ方を目指しましょうという栄養学がホリスティック栄養学。
痩せたい人、太りたくない人用の情報ばかりが飛び交っていて、元々痩せている人はどうしたらいいんだと思っていた僕にとっては福音であった。
個人差はあるが、誰にとっても重要なのは何が消化・吸収されるかである。
それには何が必要か。「腸を健康に保つこと」である。上の本ではそのための「HOPE健康法」が紹介されている。
「HOPE」というのは4つの言葉の頭文字である。
H……High Fiber(高食物繊維) 食物繊維の多いものを食べよう
O……Oil (オイル・油) オメガ6系オメガ3系のバランスを意識しよう
P……Probiotics(プロバイオティクス) 腸内の善玉菌をふやしましょう
E……Enzyme(酵素) 酵素の摂取を意識しましょう
僕のこれからの食生活を考えるとき、この「HOPE健康法」は確実に意識していきたいと思っている。
そして最後の酵素。酵素はご存じの通り、消化を助ける働きをしたりするものなのだけど、これを取り扱った「酵素栄養学」というのがある。
酵素栄養学はホリスティック栄養学の中核と言っていいほど重要で……、
いや、その話はまた次回にしよう。
今日はここまで。
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