だが、目覚まし時計は、止めてまた寝るためにあるわけではない。
そこで今日は正しい目覚まし時計の使い方を紹介する。
シンプルなことなので、もう既にわかっていて、似たようなことをやっている人も多いだろうけど、まだ間違った使い方をしている人に向けて書いておきたい。
使う目覚まし時計の種類について
世の中には、いろいろ変わった目覚まし時計もある。車輪がついていて、部屋のあちこちをコロコロと逃げ回るやつとか、時間になると、プロペラが発射されて、どこかに飛んでいったそれを戻さないと音が止まらないやつとか。極めつけは、時間になるとベッド自体が傾いて起き上がるやつ。
そういうのは、どうしてもの時には効果があるかもしれないが、普段毎日使うとなると、ストレスが強すぎるし、それゆえ、前日にセットするのが嫌になって、使わなくなるのが目に見えている。
だから、シンプルなデジタルの目覚まし時計でいい。「スヌーズ」機能がついているやつ。いったん止めても、また5分くらいしたら鳴り出すやつだ。
「スヌーズはよくないって聞いたことあるけど?」なんて人もいるかもしれないが、スヌーズが悪いのではなく、使い方の問題だ。「あと5分寝かせて」みたいな感じでスヌーズを連発するような使い方は確かによくない。間違った使い方だ。じゃあ、スヌーズの正しい使い方とは? それは、あとで説明する。
ちなみに、僕は光で起こしてくれる目覚まし時計も使っているけど、それは補助的なもので、メインは普通のやつだ。光目覚ましで、メラトニンレベルを下げて、起きやすい状態を作っておいて、普通の音のする目覚ましでそのあとキッパリ起きるというのが僕の作戦だ。
置く場所について
枕元に置いておくと、止めてからまた寝るときには便利だ。
目覚ましが枕元に置いてあると、寝室に忍び込んだ変質者に、「この人は止めてからまた寝るタイプの人なんだろうな」と、悪い印象を与えかねない。
目覚ましが枕元に置いてあると、寝室に忍び込んだ変質者に、「この人は止めてからまた寝るタイプの人なんだろうな」と、悪い印象を与えかねない。
なので、目覚まし時計は、布団から出て、5歩以上歩くところに置く。
「5歩以上」というのは、そういった睡眠に関するテクニックがいろいろ載っているこの本に書いてあったことだ。
「5歩以上」というのは、そういった睡眠に関するテクニックがいろいろ載っているこの本に書いてあったことだ。
とにかく少し遠くに置くようにしよう。
目覚まし時計の使い方のルール
では、本題。目覚まし時計の正しい使い方を説明する。
端的に言うと、本当に目覚ましを止めても大丈夫な状態を作るための行動ができるように、いったん音を止めるのがスヌーズボタンの役割である。
端的に言うと、本当に目覚ましを止めても大丈夫な状態を作るための行動ができるように、いったん音を止めるのがスヌーズボタンの役割である。
そうしたら、音が止まっている間に、温かい飲み物を用意して飲む。
やや熱いくらいがいい。胃腸を温めることで、活発な働きを促し、内側から体が目覚めていく気がすることだろう。冷たい飲み物は体を冷やすので、健康面を考えるとおすすめしない。
飲み物を一口飲んだら、目覚ましの裏にある、本当の、真のスイッチを止める。
飲み物を作って、一口飲んでから、元のスイッチを切る。この順番だけは絶対に守ることだ。飲む前にスイッチを切ってはいけない。「鉄の掟」である。
「音が鳴ったらスヌーズで止める。飲み物を飲んだら裏のスイッチを切る」
そのルールを忘れそうなら、100円ショップで売ってるメニュースタンドみたいなものに、ルールを書いて時計の横に置いたり、時計自体に写真のようにシールを貼ったりして、絶対に守るようにしたい。
※写真の暗さと筆者の性格との間には何の関係もありません |
温かい飲み物について
飲み物はコーヒーがおすすめ。おいしいし、苦みがある方が眠気を取ってくれる気がする。個人的にはカフェインはなるべく控えるようにしたいから、カフェインレスのやつにしているけど、眠気が強ければカフェインも利用する。作り方については、僕の場合、電気ポットがあるので、そのそばに目覚まし時計を置いている。そして、カップとスプーンを前日の夜に前もって準備するようにしている。
電気ポットはかなりおすすめだけど、電気ケトルでもいい。電気ケトルならドンキとかで、千円ちょっとで買えると思う。そのそばに目覚まし時計を置いて、一緒にインスタントコーヒーやスティックコーヒーを置いて、カップやスプーンも置いて、すぐ作れるように準備を整えておく。
もちろん、冷温庫みたいなものがあるなら、目覚まし時計をその上に置いて、中に温かい缶コーヒーを準備しておいてもいい。
目覚ましを止めたら
熱い飲み物を一口飲んで、目覚まし時計のスイッチをオフにしたら、そのまま、その飲み物を持って、できるだけ光の当たる場所へ行くこと。
窓際に行って、カーテンを開けて、そこでコーヒーか何かを飲みつつ、スマートフォンやタブレットでメールやニュースをチェックしたりすればよい。
テラスやベランダに出たりできるなら、さらに目が覚めるだろう。僕はベランダに出たとき外にいる人と目が合うと気まずいから、ベランダには出ないようにしているけど……。
飲み終わったら、目覚めの儀式は完了。一日の始まりである。
まあ、たまには眠すぎて、コーヒーを飲みながら、うつらうつらして居眠りなんてこともあるかもしれないけど、コーヒーを作ってから目覚ましのスイッチを切るというルールが守れたのなら、とりあえずよしとしよう。それほど眠かったなら仕方ない、睡眠が必要だったのだと自分を許せるはずだ。
目覚ましをセットしないという選択もある
「明日は休みだし、目覚ましを一応かけておいて、起きられたら起きよう」くらいのゆるさだと、目覚まし時計の使い方を誤る危険性がある。そういうときは、むしろ目覚まし時計はセットしない方がいい。
目覚まし時計を使うなら、それで絶対に起きるという覚悟が必要だ。その覚悟や自信がないのなら、目覚ましは使うべきではない。
「明日はゆっくり寝ていよう」。たまにはそんな日があったっていいじゃないか。
そして、目覚ましをかけない場合、自分はどのくらい寝るものなのか、実験してみよう。その結果によって、普段の自分の睡眠は十分なのか、足りていないのか、見えてくると思う。
本当なら、目覚まし時計がなくても、自然と起きられるのが理想なのだ。そのためにはしっかりとリズムを作ることが大事で、そのリズムを知るためにも、目覚まし時計を使わない日を定期的に設けてみよう。
まとめ
・目覚まし時計はシンプルなスヌーズ機能のついたデジタル目覚ましでいい。
・布団からやや離れたところに目覚まし時計を置く
・朝、目覚ましが鳴ったら、いったんスヌーズボタンで止めて、その間に温かい飲み物を作って飲む。
・一口飲んだら、目覚まし時計のスイッチを切る。鳴ったら切るのではなく、飲んだら切る。「鳴ったらスヌーズ、飲んだら切る」のルールを厳守して、クセ付けていきたい。
・そのあと、窓際に行って、朝の光を体に浴びながら、飲み物を飲みつつ、スマホをいじったり、ニュースをチェックしたりする。これでかなり気分のいい朝を迎えられるはずだ。
・起きる自信や覚悟がないときは、目覚ましはセットしない方がいい
ちなみに、もし、ルールが守れなくなってきたら、間違った習慣がついてしまわないように、寝る場所を変えたり、目覚ましを置く位置を変えたり、寝室や布団を綺麗に掃除したり、とにかく何か変えて、またやり直す。できるまで何度でもという気持ちが大切だ。諦めなければ、きっとできるようになるだろう。
それでも無理なら、睡眠が不足しているか、心に問題が起きているかもしれないので、目覚まし時計ではなく、生活を見直すことをおすすめする。
0 件のコメント:
コメントを投稿