A:簡単にいえばロマンを求めているからです。
父親がアンチ巨人でした。その影響というわけではありませんが、アンチ巨人の人の気持ちはよくわかります。
僕は巨人がそこまで嫌いではないですが、応援したいとは思えません。
巨人という球団は人気があり、お金もある。浪人してでも巨人に行きたいという選手もいる。
そういうチームなら、強くなって当たり前だと思うからです。
そして、実際にそういう選手の存在によって、今の巨人は強いです。
これは「強くなって当たり前のチームが強い」という、ごく自然のことが起こっているに過ぎません。
そこにはなんのロマンもないのです。ただの自然現象です。
逆に言えば、お金もないし、強くなる要素なんてほとんどないチームが、もし強かったとしたら「え? 一体なぜ?」と思うでしょう。それこそがロマンなのです。そこから『マネーボール』という本や映画だって生まれるのです。
そのロマンを実現したチームが1990年台の野村克也監督率いるヤクルトスワローズでした。野村ID野球と呼ばれ、古田敦也捕手を中心に頭脳で勝つ野球。僕の好みにハマりました。それが、ファンになったきっかけです。
当時野球好きの小学生だった僕は、スイミングスクールのロッカーは必ず古田さんの背番号の27番を使うと決めていました。
大学生になってからも、古田ファンは変わらずで、居酒屋に行った時は靴箱(木の板が鍵になってるやつ)はいつも27番を選んで使っていました。
古田さんは引退しましたが、最近のヤクルトも小川監督指揮のもと、なかなかいいチームです。今年は低迷しましたが、それでも巨人を応援するよりは、ヤクルトを応援するほうがロマンがあります。ヤクルトにはロマンというピッチャーがいるくらいですから。
もう一つ、ロマンを感じたチームがありました。ボビー・バレンタイン監督時代のロッテです。
4番に長打のイメージのないサブロー選手、7番にチーム一のホームランバッターのイ・スンヨプ選手を配置するなど、今までの野球の常識を打ち破るオーダーで日本シリーズを制して日本一になったチームです。
これが切れ目のないすごい打線に見えるし、すべての選手が生き生きとプレーしているように見えました。今まで、名前も知らなかったような選手が「ロッテって、こんないい選手いたの?」と思うほどの活躍。それも、選手を活かす監督の手腕なのかなと思うと、監督次第で、チームって変わるんだなあと感動しました。
ロッテのファンになろうかと思うほど、魅力的でした。結局ファンにはならなかったですけど。
こういう魅力的なチームがまた出てきてほしいです。
次回は「Q32 英語は話せますか?」です。
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