少し前の話だが、手元を見ないで、キーを打つという、伝説の技術、タッチタイピングの勉強をした。
それによれば、「ホームポジション」というのがあるのだという。
キーボードの「F」と「J」に少し出っ張った目印のようなものが付いている。そこに両手の人差し指を置き、あとは1つずつ横のキーに中指、薬指、小指を乗せるのだという。そして、その場所を拠点に、各指を上下に動かして、キーを打つというのだ。
僕は思った。
「効率悪。しかも、不自然じゃね?」
横一列に揃えるなんて、なんとなく指が窮屈な感じがする。
英語をタイピングするなら、それでもいいだろう。
でも、僕は英語を捨てた男だ。日本語を打ちたいのだ。
日本語を打つのなら、もっと日本語入力に適したホームポジションがあるはずだ。
ローマ字日本語入力は圧倒的に母音である、「A」「I」「U」「E」「O」を使うことが多い。ならば、それを中心に、ホームポジションを設定したほうが絶対楽だ。
そこで、僕は「ナカイユウヒ式ホームポジション」を開発した。
「ナカイユウヒ式ホームポジション」
左のほうから言っていくと、
左手の小指「A」薬指「E」中指「R」人差し指「G」
右手人差し指「H」中指「I」薬指「O」小指「+」
である。
どうだろう、ほとんどの母音の上に初めから、指が置いてある状態なのだ。あとはそれをそのまま叩けばいいだけだ。
そっちのほうが、速いし、楽でしょ?
しかも、指の置いた感じがすごく自然。キーボードの上に自然に手を置けば、そのまま、この形になりそうですらある。
どの指がどのキーを打つか全ては説明しないけど、基本は上下のキーがその指の担当ということになる。
母音では唯一「U」だけ、指が置かれていないが、これは右手の人差指で打つ。ただし、「ゆ」を打つときは、中指がカバーに入る感じになる。
「を」を打つときは「W」は左手小指だが、「わ」を打つときは薬指が「W」のカバーに入る。
「さ」を打つ時、左手の小指をいったん「S」に動かしてから、「A」を打つので、若干スムーズではないかなという感じがするが、それ以外はかなりスムーズだ。
だいたい「X」とか「C」とか「V」なんてローマ字入力では、めったに使わないのだから、よく使う「E」や「R」に指を置いておいたほうが効率的ではないだろうか。
あとはこのホームポジションの形を、手に覚えさせて、慣らすだけである。
右手でマウスを使ったあとも、左手の人差し指が、「G」に置いたままなら、そのとなりに、ぶつけるように右手の人差指を戻せば、もとのポジションに戻れる。出っ張りを探す必要はないのである。
一般的なホームポジションではなく、こっちのほうがスタンダードになってもおかしくないと、僕は思うんだけどなあ。もっとも、気づいてすでに似たようなことをやっている人はいるだろうけど。
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