JINSメガネ愛憎

1年程前に買ったメガネ。表面を覆っているビニールっぽいものが浮き出て、しわしわになって、はがれてきて、まあ、要するにボロくなった。

JINSで購入したのだけど、デザインはすごく気に入っているし、買った時、最高のメガネに出会えたと思った。

値段もブルーライトカットの追加効果を入れても1万円くらいだったから、メガネの値段としては驚くほど安いと言える。


かけ心地も最高で、軽くて思わずかけていることを忘れてしまうほどだ。こめかみを締め付けられるような感覚もない。

1年でこうなってしまったのは残念としか言いようがない。

安いから仕方ないとも言えるのだろう。そういうものだという前提で購入するべきものだと。


まあ、それはそうかもしれない。そんな安いメガネに耐久力を求めるのが間違いなのかもしれない。

ただ、ひとつ言えるのは、かけていることを忘れてしまうほどの軽いかけ心地のせいで、このメガネは自らの寿命を縮めたということだ。

風呂に入るとき、外すのを忘れて、ついかけたまま入ってしまうのだ。



で、湯船につかっちゃったのに、外に持っていくのも面倒だからそのまま浴槽の縁とかに置いておくことが多かった。

そのときの湯気の熱とかでダメージを受けていたのだと思う。

あと、ドライヤーの熱も……。

僕はとても目が悪い。

メガネがないとほとんど何も見えない。その視界を目が悪くない人にわかるように解説するなら、よくテレビのニュース番組に出てくる、ぼやけたイメージ映像。

「高齢者を狙った詐欺」みたいなニュースなら、杖をついたお年寄りが座ってたり、電話をしているらしいぼやけた映像が、「JKリフレが摘発」みたいなニュースなら、女子高生が歩いているらしいぼやけた映像が流れるでしょ。裸眼だと僕の視界は、常にあれ。

だから、鏡を見ながらドライヤーで髪を乾かすとき、メガネなしだと、髪がどうなっているのかもわからない。

風呂に持っていったり、かけたままドライヤーあてたりしてたから、傷むのが早かったのだろう。

今度メガネを買い換えたら、そのあたりに注意して使えば、もう少し長く使えるはずだ。

JINSは、頻繁に買い換えて、気軽にイメチェンしたり、たくさん持っておいて日によってかけ替えたり、そういうコンセプトなのだと思うが、デザインもかけ心地もよく、長く使いたいと思える1本に出会えてもそれができないのが残念なところだ。

JINSをまた利用するかどうかは、ちょっと考える。

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