何だったんだろう、あのドラマのワンシーン

テレビで、面白い番組やってないかザッピングしてる途中に見たドラマのワンシーンが、後になってものすごく気になるということは、きっと誰にでもあると思う。

僕にはそれで、ずっと気になっているのがある。

もう、おそらく20年近く前のドラマだと思う。1994~1996の間くらいじゃないかと思う。連続ドラマなのか、2時間サスペンスなのかも、何チャンネルだったのかも分からない。時間は夜の9時台だった気がする。

一人の男がパソコンの前に座り、カタカタとやっている。すると、パソコンの画面に表示された文字がどんどん消えていく。

うしろにいるもう一人の男が「消さないでくれえ、消さないでくれえ」と泣きながら懇願している。しかし、それが聞き遂げられることはなく、どんどん消されてしまう。

そんなシーンだった。おそらく大切なデータかプログラムを、ひどいやつに消されてしまってるんだな、うしろの人かわいそうにと思ったのだけど、そこだけ10秒位見たところで、母が「なんだこりゃ」とチャンネルを変えてしまった。確かに「何だこりゃ」でチャンネルを変えるためにあるようなシーンである。

だが、それからも、そのシーンは時折、僕の頭に蘇ってきた。

その度に、疑問ばかり湧き起こる。

「あれは一体何のドラマだったのだろう」
「あれは、何のデータだったのだろう」
「一人の男は、なぜ、データを消していたのだろう」

データを消しているやつの消し方も、一文字ずつデリートキーか何かで消しているのも気になる。消すなら、一気に消す方法あるんじゃないかな? それとも、昔のパソコンだから、今のウィンドウズみたいに全部選択して消すとか、ファイルごと消すみたいな機能がないのかな。ただ、少しずつ消えていく感じが、余計に陰惨で、なんとも見ていられないような気分になるシーンだった。

「消さないでくれ」と言っている方のやつは、なぜ、見てるだけなのか。羽交い締めにしてでも止めればいいのに。体を縄で縛られていたのだろうか。僕が見た僅かな時間では縛られていたかどうかまではわからなかった。それとも、立場的に見ているしかできないのか。前後を見ていないから全くわからない。

ちなみに俳優さんも、当時の僕の知らない人だった。

ネットで調べて出てくるとも思えないし。永遠に謎のままになるんだろうな。

「伊集院光日曜日の秘密基地」というラジオ番組で、そういう、何だったのかわからない、昔のあやふやな記憶とかを、知っている人から情報をもらって補完してくれる「秘密キッチの穴」というコーナーがあった。このことを思い出すたび、それに頼りたい気分になる(僕の場合、あやふやな記憶ではなく、完全に知らないからコンセプトが違うかもしれないが)。もう番組終わっちゃってるけど。

今だと、ヤフー知恵袋とかに質問すればわかるのかな。

でも、そこまでする気もないんだよね。

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