消えた天才

『消えた天才』という番組がわりと好き。

誰もが知る一流アスリートが一度も勝てなかった相手が、その後、全くその競技で姿を見なくなった。一体何があったのか? みたいな番組。

この手のドキュメントは成功者を追うパターンがほとんどだけど、その影で消えて行った「敗者」「失敗者」を追うのは斬新。

見てみると、「消えた天才」の多くは、別の道で成功していたり、充実した暮らしをしている。

ある競技で成功しなくても、人生においての負けを意味しないことを視聴者は知ることになる。

「才能」への憧れとか、羨望は誰にでもある。「才能さえあれば」と歯がみしながら生きるものだ。

でも、それは思い違いであると知る。

「才能さえあれば必然的に成功する」が成り立たないのはもちろん、「才能さえあれば、世間が放っておかないだろう」「周りが導いてくれるだろう」などの思い違いも正される。世間は才能があっても案外放っておく。これだけ才能があっても、名前すら知られてないやつがこんなにいるのだ。

「才能さえあれば」は思い上がりに過ぎない。

「才能」に対する思い違いを正してくれる。そこが面白い。

というか、人の人生のストーリーを見ているのは、それだけで普通に面白い。

『消えた天才』は今日夜9時から。TBS。

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