アイデアマラソン

樋口健夫さんという人が提唱した、「アイデアマラソン」というものがあると知り、さっそくその本を読んでいる。

毎日ノートにアイデアを書きためていこうというものなのだが、この「アイデアマラソン」というネーミングも、内容もいかにも僕が考えそうなことだ。

実際、これに近いことをやろうとしたことは何度もある。毎日1ページ何か書くぞと意気込んで、新しいノートを買ってきては、3ページくらい書いてあとは白紙のノートを何冊も作ってきた。

僕の三日住職ぶりとは違い、樋口さんは毎日ノートにアイデアを最低1個書くという習慣を30年以上続けていて、ノートは300冊以上たまっているらしく、そういう、目に見える形で蓄積されているものがあるというのが、実にうらやましい。

僕の場合、思いついたアイデアはEVERNOTEに記録しているので、同じやり方で「アイデアマラソン」はやらないが、パソコンだけではアイデアのまとめや、ブレインストーミングには不向きだと思い、アナログのノートも併用していたので、これからはそのノートも、しっかり保存しておけるような、厚めのしっかりしたやつにすることにした。

「アイデアマラソン」はいかにも僕が考えそうなことだと言ったが、過去には「生活習慣スタンプラリーシステム」とか、「自分にご褒美ポイント制度」などを勝手に作って、やり始めてはすぐに飽きてやめるを繰り返してきたため、そんなことを感じたのだろう。

一番最近考えたのは「早起きピッチング」だ。これももう1週間くらいかけて、システムを作り上げたが、6日持たずに終了した企画だ。これは、つまり、なかなか早起きの習慣が身に付かないので、モチベーションアップのため、1カ月を1シーズンとして早起きができたら1勝、出来なかったら1敗とし、ピッチャーとしてダルビッシュや田中の記録に挑もうというものだった。

単純にそれだけなら、続いたかもしれないが、僕はそこでなぜか防御率においてもダルビッシュやまーくんと張り合いたいと思ってしまい、読書や執筆の量に応じて、防御率が上下するというルールと、その計算式なども作ってしまったために、すぐ面倒くさくなって辞めてしまった。結局、1軍登板すらほとんど出来なかったということになる。

結論として、やっぱりダルビッシュやまーくんはすごいんだということがよくわかった。

一見、僕が考えそうな「アイデアマラソン」だが、もし僕が考えるとしたら、それに加えてゴールの設定や給水ポイント(ここまできたらおいしいものが食べられるなど)の設定なども行ってしまうのだろう。そのうえで、マラソンコースマップを作って、現在地がどこかわかるようにフィギュアを置いたりしてしまうのだと思う。そして、いつものことながら、すぐ飽きてやめてしまうのだろう。

やる前からそれが分かるようになったので、そういう意味では僕も成長したと思う。昔の僕なら「俺の考えた『アイデアマラソン』の方が絶対面白いぜ」とか鼻息を荒くしていただろう。恥ずかしいことだ。

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