今年から、物を減らずために、毎日10個ずつ何か捨てていくことにしている。
それを100日続けようとしているが、2月も半ばを過ぎ、ようやく半分まで来た。
ここまで来ると、明らかに要らないものはほとんどなく、だいぶ、苦しくなってきた。捨てるべきか迷うものも多くなってくる。やはり、迷うのは、使う使わないではなく、思い出のあるものだ。
それが、ビデオテープ。学生時代に出演した、演奏会を撮影したものがある。記念に持ってはいるが、一度くらいしか見ていないし、これからも見ないだろう。そもそも、その頃の演奏の仕方はかなり不格好で、もう見たくない。
でも、遠い将来、見たくなる日も来るかもしれない。年をとって、人生を振り返りたくなる時もくるかもしれないし。VHSという媒体自体古いので、テープはどのみち捨てるとして、捨てる前に一応DVDに残しておくべきだろうか。
DVDにダビングしてもらうサービスもあるが、結構高い。自分でやるのも大変そうだし、よくわからない。
そこまでして、思い出を形として残す必要はあるのだろうか。
思い出を残すことは、それほど大切なのだろうか。
昨日、写真の話なんかしたけど、なんでそんな話になったと言えば、このことに直面したからだ。
人にとって、思い出とはなんなのだろう。お金をいくら貯めても、それを持って天国には行けないというが、思い出もまた同じではないだろうか。確かに写真を見ることで、その時の気持ちを思い出したりするだろうが、それが一体何になるのだろう。
写真やビデオが残っていなくても、僕本人はいる。
過去の記録を見て「この時はよかった」などと言っても、もうその時の僕はいない。
思い出は、過去から自分の足を引っ張る足かせに過ぎないのではないかとも思えてくる。
きっぱり捨ててしまうのもありかもな。
でもなあ、一応もう少しとっておこうかな。
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