恐怖映画『君に届け』の感想

前回、恐怖映画『君に届け』の感想を書くと言ってしまったので、気は進まないが書いてみよう。他にもいろいろ映画を見ているので、この作品にだけ触れるのも変なのだが、まあ、乗りかかった船ということで。

やはり、恐怖映画であった。

いきなり、シャイな男の僕には耐えがたい、桜の花びらを使った、目を覆いたくなるような惨劇から始まった。

さらにその後も、なぜか自分のことよりも主人公・爽子のことばかり考えて話題にしたがるクラスメートたち、体育館で真田と話している爽子の手を引っ張って、むりやり連れ出す風早の奇行、など、現実にはあり得ない異常空間。

本来もっと複雑なはずの人の心と行動のつながりを、わかりやすく描いているととらえれば、この異常空間も説明がつくかもしれない。

この世界に浸ってストレートに楽しむのは、大方、やはり少女マンガの読者層なのだろう。

それを外から見ながら、マンガだなあ、そんなことあるわけないじゃんなどとツッコみながらも、それも含めて面白がりながら見ている人も多いのではないかと思う。僕はと言えば、それすら外から見ている感じだろうか。

それでも、作者の伝えんとすることや、これがストレートに好きだと言う人の気持ちはよくわかるし、その気持ち自体、人間らしくて愛おしい。2~3か所くらい泣いたし。いい勉強になった。

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