人は鼻か口から息をする。
逆にいえば、口と鼻をふさがれてしまうと、息が出来なくなってしまうということだ。
口と鼻はわりと近い位置にある。ふさごうと思えば、指3本でできるかもしれない配置だ。
手で口と鼻をふさがれるという方法で殺された人もいるかもしれない。
もし息が出来なくなったら、すごく苦しいだろう。そして、とても、もどかしいだろう。こんな簡単にふさげる、さほど大きくもない穴をふさがれただけで、こんなにも苦しいなんてと。もう一個だけでも、どこかに抜け穴があればなあと思うだろう。
そういう意味では、息をするのが口と鼻だけというのは、なんとなく心もとない。
緊急時だけでも、耳で息が出来る仕組みになってればいいのに。空気が、長時間、鼻や口から出られないとき、非常事態発生ということになって、サイレンが鳴る。すると、緑のマークの非常口がおごそかに開き、空気たちは、「おい、みんな、あっちだ」って感じで、耳の方に行けるようになるのだ。そのまま空気たちは、鼓膜をパカッと開けて出入りする。
耳は鼓膜が戻るまで聞こえなくなるし、ばい菌が入って耳の病気にかかりやすくもなる。でも、命は助かる。これで、万が一、口と鼻が同時にふさがっても安心だ。
そうすると、わざと口と鼻をふさいで、耳ですごくうまく笛を吹く人とかが現れたりするのかな。
0 件のコメント:
コメントを投稿