セールスマンの技術

たまたま来たセールスの人に乗っかって電気を契約したことについて、もうちょっと言っておこう。

普段、セールスの人が来ても大抵無視する。でも今日は無視しなかったのはなぜか。

まず、その人のドアの叩き方がうまかった。ドアを叩きつつ、外から明るく声をかける。ちょうど配達の人でも来たかのようだった。つい「はいはい」と出て行ってしまいたくなる。

でも何も注文していないので、セールスの可能性が高いと思った。

ただ、セールスの場合、自分の部屋に来る前に、隣の家のベルがならされたり、ドアが叩かれる音が聞こえるので、「次はうちの番かな?」などと身構えるのだが、今回はそれがなかった。うちにまっすぐ来たように思えた。だから、本当に配達の人かもしれないとも思った。実家の親が、突然何か送ってくることがたまにある。その類の可能性も頭をよぎったのだ。

「セールスだとしたらうまいな」と思いつつ、一度は無視した。

それで終わりなら、それでもよかった。 でも、今日は天気がよく、多少気分がよかったこと、仕事が忙しくなく、多少暇があったこと、それらが重なり、人と少しくらい話してもいいかなという気分だったため、「もし、もう一回来たら、話くらい聞いてやろうかな、本当に配達かもしれないし」と思ったところに、もう一度ノックがあったので、出てみることにしたという経緯。

本当にたまたまという感じ。

と、こっちは思っている。でも、向こうは全部計算しているのかな? とか勘ぐってしまう。だとしたら、技術の高さに感心してしまう。

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