遠慮

遠慮がちな子どもだった。

子どもだから、スーパーに行くと、当然お菓子売り場とか、見たいんだけど、先客がいると、つまり他の子どもがそこにいると、その子がいなくなるまで、そこに入っていけない。どこか、別の乾電池売場とかで、「乾電池だなあ」とか思いながら時間を潰して、お菓子売り場に戻る。まだその子がいたりすると、「早くいなくならないかなあ」と思いながら、また乾電池売場で乾電池を見たりする。

ようやく、お菓子売り場に誰もいなくなると、そこに行って、おもちゃ付きのお菓子を中心に、楽しくいろいろ見る。

でも、僕の見ているところに、他の子どもがやってくると、なんだかそこにいてはいけない気がして、いったん乾電池売場等に避難する。

そんな感じの子どもだった。その後も、大人になるまで、大人になっても、まさにこんな生き方をしてきた。どうなんだろう。こんな生き方。

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