片づけの魔法

相変わらず、本をよく買って読んでいる。

4月頃から、中古でなんとなく買った『人生がときめく片づけの魔法』という本を少しずつ読んでいた。著者は近藤麻理恵さんという人で、子供の頃から片づけのことばかり考えていたという、片づけるために生まれてきたような人である。

その主張を簡単にまとめると、片づけは一生に一度だけやればよい。一生に一度のお祭りである。少しずつではなく、一気にやる。とにかく、完璧な状態を作る。一度やってしまえば、二度と散らかることはない。

で、その手順。

・まずは「捨てる」を終わらせる。自分の持ち物を洗いざらいチェックして、残すか捨てるか決める。基準はときめくかどうか。つまり、お気に入りだけを残して全て捨てる。
・残った物の置き場所を決める。
・物を使ったら、その場所に戻す。

これだけでもう散らかることはない。一生綺麗な部屋で暮らせる。


なるほど。よくわかる。「そんなの言われなくっても知ってるよ」と言いたくなるほど、感覚的にはよくわかる。何年も前から、ずっと、一度、部屋を完璧な状態にしたいと思っていた。

でも、今までそれをやってこなかったのも事実である。仕事がある。生活がある。その中で、そんな家中ひっくり返すような大仕事、なかなかできるものではない。

一体いつ始めればいいというのか。この本との出会いをきっかけに? そうは言っても・・・・・・。

そんな砌、iPadを買い、パソコンを買い、デスクチェアを買った。

環境は大きく変わった。

大きな買い物をしてテンションも上がったし、得体のしれない勢いがある。

古いパソコンや椅子は処分しなければならなくなった。

ふと思った。

これは今やるしかないんじゃないかな。

今までやって来なかったのだから、いつかと言っていても、この先、やる保証はない。

今もやりたいことはたくさんあるが、将来もっと忙しくなるかもしれない。

一度やれば、二度と片付けに時間をとられることはないわけだから、やるなら、早ければ早いほどいいのは明らかだ。今のうちに片付けに優先的に時間を投資しておいたほうが、のちのち時間に追われずにすむようになるはずだ。

一応、去年僕は、物を1000個捨てる企画を実施していて、物はだいぶ減らしていた。そのため、それほど、気の遠くなるような作業でもない。

そんなわけで、5月上旬頃から、急遽、片付け祭りを始めた。

現在も、本を読みながら、なるべくその手順に従って作業を進めている。

この本の最後は「本当の人生は片付けたあとに始まる」と締めくくられている。

確かに、本当の人生が始まってないような気はずっとしていた。そこまで大げさじゃなくても、片付けて、うしろの憂いを絶てば、前だけを向いて、なにか新しいスタートが切れそうな気はしている。

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