炊飯器

先日、炊飯器を買った。

炊飯器というのは、お米を炊く以外、何の役にも立たない、あの道具のことだ。

いままで、持っていなかったわけではない。

それまで、家では買ってきたパンか、狩ってきたアザラシが中心だったので、ご飯を食べることが少なく、炊飯器を使う機会がなかった。だから、燃えないゴミの日に捨ててしまったのだ。

それから少しして、お金のことを真剣に考える機会があった。

今まで毎月1万円を貯金していたが、それを倍の2万円に増やすことにした。収入から考えると、エンゲル的にかなり厳しいが。無駄をなくせば、1万円分くらい浮いてくるだろうと踏んだのだ。

そうすると、かなり食費も削る必要が出てくる。そうなると、パンを買うより、ご飯を炊いて、食べない分は冷凍保存の形を取った方が、経済的だし、アザラシを狩るより楽だと気付く。

そこで、一度は手放した炊飯器が、また必要になり、購入に踏み切った次第である。

さて、さっそく、ご飯を炊いてみることに。

無洗米を窯に入れる。あとは、水を入れて、スイッチを押せばいい。

いままで水を入れるときは、面倒だから、計量カップで、窯を本体にセットしたまま注ぎ込んでいたが、今回は、窯の目盛りを使って、直接蛇口から水を入れることにして、内窯を取り外す。

するとびっくり。内窯の下に1枚薄い紙が敷いてある。新品ならではの、保護用の、使用前に外してください的なやつだ。

あぶね。もし内窯を外さずに計量カップで水を入れてスイッチを入れていたら、紙の存在に気づかず、この紙が燃えて、使用1回目にして、新品の炊飯器が煙を吐いて爆発しているところだった。

いや、案外きれいに燃え尽きて大丈夫なのかもしれないけど、いずれにせよ気付いてよかった。

おかげで、今は、ご飯ライフが楽しめている。

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