洗濯機が届いた

洗濯機が届いた。二人の配達の人が来ていた。

一人が古いのをまずは玄関の外に出す。

そうしたら、もう一人が、新しいのを箱から出してくれていた。

おお、箱も持って帰ってくれるのか。ありがたい。でかい箱とか発泡スチロールが邪魔になりそうだと心配していたけど大丈夫そうだ。

新しいのを玄関を入ってすぐ左の置き場に乗せてくれた。

そのまま、するするとホースを取り出し、蛇口につないでくれた。

あれ? 設置までは頼んでなかったんだけどなあ。

でも、あまりの手際の良さに(まあ、いいか)という気持ちになってきた。

あっという間に取り付けが終わった。結局、設置までやってもらえた。

きっとこの人は、洗濯機を取り付けるのが好きで好きで仕方ないのだろう。それが生きがいなんだろう。だから、ボランティアでもいいから洗濯機を取り付けたかったに違いない。(頼んでないかもしれないけど、ここは、俺にやらせてください、お願いします)と心で僕に訴えていたに違いない。それを止めるのは野暮というものだ。

そういうことなら、タダでやってもらったことを負い目に感じる必要はないな。

そのあと、その人はリサイクル費用の値段を誰かに電話で聞いていた。

僕は「『地獄に落ちる、洗濯機リサイクル』だから2592円ですよ」と教えてあげたかったが、僕からのそんな不確かな情報より、自分で確かな情報を聞いて納得したいだろうと思い、心にしまい込んだ。

リサイクル費を払って、完了。洗濯機問題は無事解決。

さて、食料品の買い物でも行くか。

スーパーに行って帰ってきて、すごく焦った。

「あれ? 俺、部屋間違えた!?」

いや、いいんだ。洗濯機が変わったんだった。

洗濯機が違うというだけで、人んちみたい。

0 件のコメント:

人気の投稿