「いろはにほへとちりぬるを」という調子で、50音を一文字ずつ使って、意味の通る歌になっていてるという有名なあれである。
でも、さすがにもう古いだろう。「ちりぬる」とか言ってる人見たことないし。
ということで、以前(2010年頃)、自分の手で「いろは歌」を作り直した。
「あ」~「ん」までの46文字。一回ずつ使って、意味の通る文章を作る。
その際、もう古い「ゐ」と「ゑ」は使用しないこと、さらに、濁音を使ったり、「つ」を小さい「っ」として使うみたいなずるいことはしないようにしようと決めた。
そうして出来たのがこの二つ。
やくみつる
ひたすら年寄りの船を襲え
小室さんちへゆけ
宝石は
雨に濡れても構わない
お金をけちり
風呂さえもないこの部屋に
幸せ夢見て
狸と住むよ
昼間は掘られそう
つんく
ちゃんと、全ての文字を使い、濁音で読ませるような卑怯な手も使わなかった。
余談だけど、『バカリズム案』のDVDを見ていたら、升野さんも同じようなことを考えていて、これにチャレンジしていた。升野さんは「ゐ」と「ゑ」も使っていたので、その点は違うが、尊敬する升野さんと考えが被ったことは光栄に思う。
だが、しばらくして、大きな問題に気付いた。
……リズムが悪い。
そう。いろは歌は「いろはにほへと ちりぬるを わかよたれそ つねならむ」と七五調のきれいなリズムで出来ている。
それを無視しては、新しいいろは歌を名乗ることは出来ない。それがずっと気になっていた。
升野さんでさえも、そこはカバーできていなかった。
……まだ終わっていない。いつかリベンジしなくては。
そして、ついに昨晩、それをやることにした。
『魔法少女まどか☆マギカ』の劇場版を見ながら、「あ」~「ん」まで書かれた付箋を並び替える。
『魔法少女まどか☆マギカ』の劇場版を見ながら、「あ」~「ん」まで書かれた付箋を並び替える。
50音を一文字ずつ使って、意味を通す。ただでさえ難しいのに、リズムまで意識しなければならない。
文字通り、手探りでどうにか先に進めても、残り10文字くらいが、どうにもならない。
何度も失敗を繰り返し、挫折を味わう。
文字通り、手探りでどうにか先に進めても、残り10文字くらいが、どうにもならない。
何度も失敗を繰り返し、挫折を味わう。
次第に衰弱していく神経。
どうしても余ってしまう「ゆ」や「へ」や「ほ」。
でも、諦めてはいけない。
暁美ほむらだって、諦めず、何度も何度もやり直したじゃないか。
暁美ほむらだって、諦めず、何度も何度もやり直したじゃないか。
深夜3時、ようやく完成した。
変な皿
集める役の
ふせえりと
火おこして
諭吉を盗む
放火魔ね
それにはもたい
見分けろよ
5・7・5・5・7・5・7・5の美しいリズム。
そして、ふせえりさんともたいまさこさんの役柄をちゃんと見分けましょう。どちらも「ふっふっふっふ」と不気味に笑うけど、違う役ですよ。という意味も成り立っている。
もちろん、濁音は一切使っていない。
これを「変な皿歌」と名付けることにしよう。
もちろん、濁音は一切使っていない。
これを「変な皿歌」と名付けることにしよう。
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