スマホゲームに手を出す

最近、脳みその同じ部分ばかり使っている気がしていた。

脳のマンネリというか、新しい刺激が欲しい感じ。楽しみが東京ヤクルトの試合結果くらいしかないし、最近負けてばかりだし。たまには違う方向に頭を動かしたいという気分だった。

ちょっくらゲームでもどうだろう。

「時間の無駄だからやめよう」と自分に言い聞かせて生きてきたから、ゲームなんてここ数年やっていないけど、ちょっとくらいいいだろう。

せっかくNexus9という強力なタブレットによる、最高のゲーム環境があることだし。

僕の好きだった昔のドラクエやファイナルファンタジーのアンドロイド版もいろいろ出ている。

きちんとストーリーがあって、最後まで楽しめるようなRPGが好きなので、有料でもいいからそういうのやりたい。

ソーシャル系のスマホのゲームは敬遠していた。理由は昔書いたかもしれない。

ただひょっとして無料ゲームでも、きちんとストーリーがあって面白いものもあるのではないか。

有料のアプリを買わなくても、そっちの方が面白かったりして……。

ダウンロードはタダだし、ちょっと試してみることにした。

「泣ける」お話を売りにしている『古の女神と宝石の射手』というのを試しにダウンロードしてみた。

気付いたら外が明るくなっていた。

翌日の朝だった。18時間ぶっ通しでやっていた。

そうだ、こうなってしまうからゲームはやらないことにしていたんだった。

思い出したが、後の祭りである。ひどい寝不足で翌日を過ごした。



ただ、おかげで流行のスマホゲームがどんなものか、よくわかった。世界が広がった。

無料でダウンロードできてもお金払わないといけないような感じに出来てるんだろ? などと思っていたが、そういうわけではなかった。

「ガチャ」とか「課金」とかがなんなのか、その正体がわかった。

試しに『黒猫のウィズ』『チェインクロニクル』もやってみたが、案の定、大体(ある意味、全く)同じ構造だった。




この手のゲームは大抵、「カード」で敵と戦いながら進んでいく。

強いキャラクターのカードがあるとゲームが有利に進む。

だからゲームのプレイヤーは、強いカードを何らかの方法で入手するか、強化のための素材カード(アイテム)を集めて手持ちのカードを強くすることを目指す。

でも偶然強いカードを入手できる可能性は低いし、カードを強くするのも手間のかかる作業で、同じようなことを何度も繰り返す必要がある。

手っ取り早く、強いカードを入手する一番の方法は「ガチャ」であるが、ガチャをやるには、ゲーム内で宝石的なものを集めなければならない。これを集めるのも大変な手間がかかる。

この宝石的なものは課金によって購入できる。従って、課金をすると、「ガチャ」がたくさん出来て、強いカードが、手っ取り早く楽に手に入るという仕組みだ。



よく考えると、カードが強くなったら、より数字が大きいところで同じことをやるようになるだけだから、カードが強くても、弱くてもゲーム的には同じなのである。数字の大小の違いでしかない。「1」~「13」のトランプに「0」をマジックで書き足して、「10」~「130」に変えて遊ぶのと同じようなものである。

むしろゲームのレベルが上がると、より手に入りにくい強いカードや強化素材を求るようになるから、それを手に入れるために、より手間のかかる作業を繰り返す必要が出てくる。課金で楽に強くなることを覚えると、その手間がもっと手間に感じて、手っ取り早く強くなろうと、さらに課金の道を選ぶことになるだろう。

なのでこの手のゲームは、構造から考えて、課金をせず、じっくり手間をかけてキャラクターカードを育てるのを楽しむのが正解なのだと、僕は見抜いた。

ただ、それでも人は強さを求めてしまうのだろう。なまじネットでつながっていて、他の人の強さや自分の強さの位置が見えるから、承認欲求も刺激される。

まあ、楽しみ方は人それぞれ。楽しむためにやることなのだから、課金を繰り返し、徹底的に強さを求めるのもいいだろう。僕は肯定も否定もしない。



ちなみに、『チェインクロニクル』は、タワーディフェンスバトルなのだけど、のそのそ敵が出てきて、それにのそのそ出向いて戦う感じが「なんでこんなことしてるんだろう」という気持ちになったのですぐにやめてしまった。本格シナリオと銘打っていたが、オープニングを見ても他人事みたいに思えて、それほど惹きつけられなかったし。

『古の女神と宝石の射手』は宝石を消すパズルゲーム。カードの強さとパズルのうまさで、敵に与えるダメージが決まる。そのあたりのバランスがよくて面白い。僕の所有カードは「ポセイドン」「アーテ」「デメテル」などが主力。水属性ばかりが強い感じなってしまった。

ストーリーとゲームが完全に分離していて、ゲームが進むと、ストーリー部分の小説が読めるようになり、読みたければどうぞ、という仕組み。あまり読む気がしない。その辺があまりうまくないなと思う。


『黒猫のウィズ』。クイズゲーム。これはオープニングムービーから結構惹きつけられる感じで、よく出来ていると思う。うまいと思う。

クイズはテレビを見ないので「芸能」ジャンルが苦手。「スポーツ」はサッカーが全くわからない。「理系」も苦手、「文系」は国語は得意だけど、社会は苦手。苦手ばかりなのでひやひやする。でも意外と知っていることが多くて、「俺こんなことまで知ってたんだ」と自分の知識に驚く。



これからはしばらく、『黒猫のウィズ』を中心に、頭に刺激が欲しいとき、ちょっとずつやっていこうかと思う。宝石が憎たらしくて消したい気分のときは『古の女神』の方を。

やり過ぎないように、課金の誘惑に負けないようにという、自分との戦いも楽しみたいと思う。。

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